新しい健康食品として注目度大!
- うこぎはビタミン、カルシウムの宝庫。また、生活習慣病の原因とされる「活性酸素」を消去するポリフェノールなどの抗酸化物質も多く含まれています。
Q1:うこぎにはどんな成分が含まれているの?
- A:
ウコギには、がんなどの病気や老化を招くといわれる生物ラジカル・活性酸素を抑えるサポニン類、ポリフェノール類を多く含んでいます。 最近、抗酸化性の強い成分として、水溶性のクロロゲン酸が多量に含まれていることが判明しました。これはポリフェノール類の一つで高い抗酸化性があること で、注目されている物質です。
うこぎ葉から抽出されたクロロゲン酸の構造
(ポリフェノール一種。高い抗酸化性を示すが褐変化の原因物質でもある)
Q2:生物ラジカルって?
- A:
人間の寿命を決定しているといわれるフリーラジカルは、不対電子を持った分子やイオンをいい、生体とのかかわりの深いフリーラジカルを特に生物ラジカルといいます。これが様々な病気を呼び、老化を促進します。従って、この生物ラジカルを消去することが健康で長生きする秘訣であるといわれています。
Q3:うこぎは活性酸素などの生物ラジカルを消去してくれるんですか?
-
A:
はい、特に葉に高い生物ラジカル(スーパーオキシド)消去活性があります。スーパーオキシドと一重項酸素に対する消去活性は、新芽から落葉まで高い活性を持ちますが、過酸化ラジカルについては夏にのみ消去活動が高いことが解明されています。(表1参照)
Q4:うこぎ葉粉末水溶液を飲むことによって動物の血液にどのように作用するのですか?
- A:
ラット群(インスリン分泌低下によって高血糖を呈する糖尿病モデル動物)を2組使用して、うこぎ葉粉末10%の水溶液を、ラット群に8週間飲ませ、その間血液中の血糖値を測定し結果、一方の水を飲ませたラット群と比べると、うこぎ葉粉末の水溶液を飲ませたラット群の方が、明らかに血糖値が下がった。(2003年の日本栄養・食糧学会誌による)
- 山田則子教授等(山形県立米沢女子短期大学)による実験
-
【ウコギ葉摂取が実験的糖尿病ラットの空腹時血糖値に及ぼす影響】
使用動物:新生仔期ストレプトゾトシン誘導糖尿病モデルラット
田渕、田村、山田:日本栄養・食糧学会誌、2003
Q5:ヒトの血液にはどのように作用するのですか?
- A:
山形県・舟山病院医院長・尾形建明名誉教授(山形大学工学部)・山田則子教授(山形県立米沢女子短期大学)等が中心となって、志願者の中から40人に対して、うこぎ葉抽出茶300mlを朝昼晩の食事と共に飲んでいただき、3カ月間の機能実験を行った。期間中数回食後血糖値を調べたところ食後血糖値の低下がみられた。また、血液中の中性脂肪の低下もみられた。
舟山病院医院長からの所見「もともと食後血糖値の低いヒトにはあまり変化が見られず、食後血糖値の高めのヒトに大きく変化が見られたことは、医者の立場から考えた場合とても良いことだ」
-
【ヒト実験】
(長期摂取後の食後血糖上昇抑制作用 毎食2%ウコギ茶300mLを3ヶ月摂取)
Q6:うこぎには栄養分はあるのですか?
- A:
食品成分から見ると、うこぎの葉にはビタミン、ミネラルが豊富で、特にビタミンA、C、カルシウムを多く含みます。また、ごぼうに匹敵するくらいの食物繊維があります。最近では、食物繊維とポリフェノールが糖尿病改善に役立つことがわかってきました。
-
【表2】うこぎの一般成分(うこぎ生葉100gあたり)
熱量【Kcal】 |
50 |
水分【g】 |
83.2 |
蛋白質【g】 |
3.8 |
脂質【g】 |
1.2 |
炭水化物 |
糖質【g】 |
7.0 |
繊維【g】 |
1.3 |
灰分【g】 |
2.9 |
|
ミネラル |
【Ca mg】 |
255 |
【P
mg】 |
60 |
【Fe
mg】 |
2.6 |
ビタミン |
【V.A
IU】 |
1600 |
【V.B1
mg】 |
0.10 |
【V.B2
mg】 |
0.30 |
【V.C
mg】 |
116 |
|
Q7:他にはどんな作用があるの?
- A:
下記のような作用があります。
- 悪玉コレステロール低下作用
- 過酸化脂質の低下作用
- 糖尿病の改善効果
- 中性脂肪の低下作用
Q8:どんな調理をすれば抗酸化薬効が高いのでしょうか?
- A:
ゆでる場合は、たっぷりの湯に1%の食塩を入れるとポリフェノールの残存率が80%以上と高く、電子レンジで加熱する場合はある程度長くかけても、生の状態とほとんど残存率が変わらないようです。
- ・鷹山公が奨励
- ・中国原産ヒメウコギ
- ・米沢の歴史的遺産
■このページの監修■
- 尾形健明
・山形大学工学部 名誉教授
生体内ラジカル研究に従事。世界に先駆けラジカル時空間計測法を開発。生体内ラジカル反応機構解明やラジカル制御物質の探索などを行い、健康維持・若さの保存法を考案中。
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